生意気にもこのブログで僕は本のレビューを書いている。レビューと言うか、どんな本か
大雑把に紹介してるだけで、面白い、最高だ、それほどでも、暇ならば、とか恐ろしくも
あいまいだ。
で、他人のレビューと言うやつを読んでみた。すげえ具体的で、レビューだけでドキドキ
して、読みてえ、そう思った。
でも、いったいレビューって何なんだ?とも思った。たとえば、ヨーロッパで一大ブームを
起こしたデザート「ヒッポートルテ(仮名)」が日本で発売され、それを記念してグルメな著
名人たちがこの「ヒッポートルテ」を試食したとしよう。著名人たちは口を揃えて、このヒッ
ポートルテをこう評するんだ。
濃厚なチーズのコクと、ミントの爽快感のバランスが絶妙で日本人の口に合うと。
それを聞いたデザート好きな女性がこのデザートに飛びつくのだ。そしてこう思う。
「ホントだ、チーズが濃厚なのに、重くなってないのはミントが上手に使われてるからだね」
と。そして実は口に合わなくても合ってるフリまでしやがる。そう、誰かの感想を聞いてから
の体験こそ、新発見はなく、先入観の検証や確認にしかならないのだ。
つまり、本の具体的なあらすじをなぞっちまうようなレビューを読んでしまうと、あなたが
その本を読むとき、無意識にそのレビューの確認作業を続けていってしまう恐れがあるん
です。だから、僕は言いたい。僕のブックレビューは全然具体的じゃないけど、そのほうが
先入観を植え付けなくていいんじゃない。見事な正当化です。
実は「横道世之介」のあと重松清の「再会」と中村啓の「霊眼」を読んだんだけど、途中で
挫折してモヤモヤしているんで勝手に八つ当たりさせていただいております。
晴耕雨読、そろそろ雨が止みそうな気がします。
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