塔山郁『毒殺魔の教室』を読んでみました。『このミステリーがすごい!』大賞2009年第7回
優秀賞受賞作です。
内容は、男子児童が教室内で毒殺される。加害児童は、三日後に同じ毒により服毒自殺を遂げ、
動機がはっきりとしないままに事件は幕を閉じた。そのショッキングな事件から30年後、ある人
物が当時の事件関係者たちを訪ね歩き始めた。ところが、それぞれの証言や手紙などが語る事
件の詳細には微妙なズレが。やがて、隠されていた悪意の存在が露わになり始める。
出演は、蓬田美和(江川紹子)、仙石夏実(沢尻エリカ)、米盛圭吾(酒井法子の旦那)ほか。
()内は僕が勝手にイメージしちゃった有名人。最後まで拭えなませんでした。
正直、湊かなえの『告白』を読んだことがあると、類似点が気になってしまう。パクってるわけじゃ
決してないんだろうけどね。偶然の不運ってやつか。でも、よく練られているなと感心してしまい
ました。目新しさはないけど、意外性もあるし、この緻密な計算と構成は『告白』以上ですね。
読みやすさでは『告白』を、深さでは『毒殺魔の教室』をおすすめしたい、そんな感じです。
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