ずぼらなはずだった自分が時々極度な潔癖症に変身することがある。
普段は多少汚れているほうが落ち着くし、飲食店のテーブルに大好物が落ち
たなら迷わず拾い食いできるくらい大らかな人だのに。
おとといの出張先のホテルでのこと。狭い部屋にはシングルベッドと小さい
テレビがひとつ。小さいテレビの横にはプリペイドカードの挿入口。大人の
オトコのたしなみの挿入口である。そんな何もない部屋だけに落ち着かない。
落ち着かないから、外で呑んで呑んでホテルには寝に帰るだけ、そんな感じだ。
その日もほろ酔い程度に呑んで、ホテルに戻って、鼻唄まじって、出の悪い
シャワー浴びて、生まれたままの姿のまんまで、そのままベッドにダイブした
のだった。1回使いきりのシーツは、汚しまくっても誰にも怒られることはない。
真新しいシーツに頬ずりして堪能するのだ。
が、が、が、そんなとき、微妙な思考が頭をよぎった!!!
シャワーを浴びたところまでは良かった。その後、僕は裸足でこのベッドまで
移動してダイブしたじゃないか!!ホテルは洋式で、部屋は土足、その土足が
当たり前の汚れたじゅうたんの上を僕は裸足で歩いてこの神聖なベッドにダイブ
してしまったのか!!!そんな自問自答してる僕の頭の中には
『ホテルの床=犬の糞とか踏んだ靴で平気で歩く洋式スタイル』
という謎の公式が走馬灯のように渦巻いてしまったのだ。ってことは、この神聖
だったシーツには僕の足の裏を媒介して犬のウンコ菌がウジャウジャ侵食して、
その侵食したウンコ菌が今度はシーツを媒介して僕の清らかなカラダをむしばも
うとしているのか!!!
その後、足を洗いに再び浴槽に向かったが僕のウンコ菌思考までは洗い流せず、
不幸な夜だった。だのに、ぐっすり寝てしまった自分が悔しい。
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